くちづけた方が負けると 知っていた
持ち点をひとつ減らして 目を合わす
崖線を駆ける間の恋でした
砂浜の 読んではならない部分を歩く
しんしんと 怒りは積もるブラウスに
王林のかおりを刻む七時前
左手に異なるひかり宿らせて 並行という永遠をゆく
窓際のポリシャスの葉を毟る日々
軟膏の奥に桜の香りして
愛しさを柔軟剤のせいにする
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